TOEICの勉強法 PR

50歳からTOEICパート5を攻略して苦手から得意なパートにする方法

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

パート5の一番の悩みは時間不足で、その影響でパート7までボロボロになってしまう。
早く解答しようとすると正解率が落ちて点数が伸びないと悩んでいる人が多いのではないでしょうか?

でも、実はパート5は出題パターンが決まっており、そのパターンに応じた攻略法を理解し実力をつければ、確実に点数を伸ばせるパートなのです。

なぜなら、リスニングと異なり“問題も答えも全て誌面に書いてある”からです。
つまり700点を目指しているような方であれば、極端な難問以外は大半が解ける問題だからです。

この記事では、パート5の問題をパターンに応じ攻略するコツと勉強方法をお伝えします。

この方法が習得できれば、パート5の点数アップだけでなくパート7の読解力も向上し、リーディングパート全ての点数アップが期待できます。

パート5の問題の出題パターン

パート5は文法の穴埋め問題で、次のようなパターンがあり、パターンに応じて適正な解答方法を身につけるのが高スコアを獲得するコツです。

各々の解答方法は次からの章で説明しますので、ここではその種類と特徴を確認してください。

1.品詞問題 同じ意味だけど違う形(名詞、形容詞、副詞等)の単語
 選択肢例:clear/clearly/clearer/cleared

2.動詞問題 同じ動詞の能動態、受動態、時制等の違う単語
 選択肢例:approve/be approved/approving/to approve

3.前置詞・接続詞・副詞問題 紛らわしい意味の前置詞・接続詞・副詞
 選択肢例:because/how/regarding/sooner

4.前置詞問題 意味の異なる紛らわしい前置詞
 選択肢例:to/out/from/along

5.語彙問題 品詞が同じで意味が異う単語
 選択肢例:place/purpose/concern/permission

出題パターン別の攻略法

では、その各々の出題パターン別に攻略法をご説明しますが、既に世の中に対策本やネットに情報が溢れており、ここは私が実践した特に50歳以上の皆さんに有益な情報をお伝えします。

1.品詞問題
 同じ意味だけど違う形(名詞、形容詞、副詞等)の単語の中から問題の空欄()に入る適切な単語を選ぶ問題です。

【例題】
The contract ( ) states that the office must renew their rental-house agreement by October 1.
(A)clear  動詞か形容詞
(B)clearly 副詞
(C)clearer 動詞の比較級
(D)cleared 動詞の過去・過去分詞 

この問題を解く考え方は、( )の前のcontract(契約)が主語で、後ろのstates(示す)が動詞なので、( )内は、contractとペアとなる複合名詞か、states(示す)が動詞を修飾する「副詞」しか入らないので、(B)clearlyが答えになります。

このように品詞問題では、基本的な5文型と文法の知識と品詞の見極めがポイントになります。

2.動詞問題
 同じ動詞の能動態、受動態、時制等の違う単語の中から問題の空欄()に入る適切な単語を選ぶ問題です。
 【例題】
The final proposal must ( ) by Ms. Sato after the draft is produced.
(A)approve 原形
(B)be approved 受動態
(C)approving ing 形
(D)to approve to 不定詞

この問題を解く考え方は、( )の前に助動詞mustがあるので動詞の原形が入る。
そして( )の後がby 人なので、受動態と判断して(B)be approvedが答えになります。

このように動詞問題では、前後から動詞の適切な形を判断する必要があります。

3.前置詞・接続詞・副詞問題
 紛らわしい意味の前置詞・接続詞・副詞から問題の空欄()に入る適切な単語を選ぶ問題です。


【例題】
( ) he arrived in India, risk manager Tom Chan has been assessing the economic reports.
(A)While 接続詞 〜する間
(B)During 前置詞 〜の間ずっと
(C)Since 接続詞 〜以来
(D)However 副詞 〜だけれども

この問題を解く考え方は、( )の後ろが文(主語+述語)かどうかがポイントになります。
今回は、she(主語) arrived(述語) India(目的語)の「文」であり、文と文を繋ぐのは接続詞と判断。次に主節と従属節の意味、主節(Tomさんが診断している)と従属節(インドに到着)をつなぐ適切な意味のSince(〜以来)が答えと判断します。


このように前置詞・接続詞・副詞問題は、「文」かどうかの判断と主節と従属節との関係で解く必要があります。

4.前置詞問題 
 選択肢が全て前置詞で、その中から問題の空欄()に入る適切な単語を選ぶ問題です。

【例題】
If you aren’t satisfied with your purchase ( ) Global Electrics, return it in 14 days for a refund.
(A)to 〜の方へ
(B)out 〜から外へ
(C)from 〜からの
(D)along 〜に沿って

この問題を解く考え方は、( )の前がpurchase(購入物)で、後ろがGlobal Electrics(会社名)である事から、「そこの製品」的な表現を選択肢から探しfrom(〜から)が答えと判断します。

このように前置詞問題は空欄前後と文章全体から正解を判断する必要があります。

5.語彙問題
 品詞が同じで意味の異なる単語から問題の空欄()に入る適切な単語を選ぶ問題で、単語、イディオム、そしてコロケーションという慣用表現の知識も必要な一番難易度の高い問題です。(私も最も苦手だった問題です)

【例題】
Financial manager Chris Brown helps professionals consider a ( ) for managing their finances.
(A)prediction 予想
(B)gesture 身振り
(C)
strategy 戦略
(D)request
要望

この問題を解く考え方は、まずこの文が使役動詞helpを使った第5文型SVOCであり( )にはconsider (検討する)も目的語になる単語が入り、その単語の意味からのstrategy(戦略)が答えと判断します。

このように語彙問題は文型と単語(イデオム)の意味から総合的に正解を判断する必要があります。

時間配分

いくら英語の知識やテクニックを身につけてもTOEICにおいては、時間内に解答しなければ高得点は取れません。
これは主催団体のiiBCの方針でコミュニケーションにおける瞬発力を重視しているためで、パート5の勉強は普段から必ず時間を計って行うのがポイントです。

その他のパートを含めた時間配分は多くのノウハウ本で既にご存知と思います。
私の場合は、
パート5 30問 10分 20秒/問 を目標にしています。

勉強法と推薦テキスト

ここまで、各出題パターン別に代表的な問題とその攻略法をお伝えしましたが、実際の勉強法について、出題パターン毎の詳しい解説や( )の前後だけ見て解答するテクニックは、多くの攻略本や他のブログ記事にありますので、ここでは安定的に700点を取得し更なる高得点を目指し、実際の英語力を上げる勉強法をお伝えします。

その方法は、パート5に必要な「文法力」と「語彙力」を高める勉強法です。
私もそうでしたが、中学生から50歳までに約40年間何らかの形で英語を学習し接して来たと思いますが、ここでTOEICのスコアが伸びないのは、上記の「文法力」「語彙力」が、曖昧=うろ覚えだからです。

ここでは、少し勉強に時間を要しますが、小手先のテクニックではなくそのうろ覚えを解消して、パート5だけでなくTOEIC全体のスコアアップと英語の実力を向上させる勉強法とテキストをご紹介します。

【文法力】
これは、文字通り文法の理解力で、時制、仮定法、比較、助動詞、等々の英語のルールです。
確かにTOEICの公式問題集やノウハウ本の解説をみると、各々の問題が解説されていますが、その根本となるネイティブの考え方がわからないと類似問題に歯が立ちません。

例えば、前置詞・接続詞・副詞問題は、ネイティブの感覚に染み付いている「形」が身につけば、他の問題も解るようになります。

・適切な品詞の判別方法は「形」を意識する。
 (1) 接続詞 直後にsv副詞節を作る
  (接続詞sv),SV. SV(接続詞sv).
 (2)前置詞 直後に名詞で副詞節を作る
  (前置詞 名詞)、SV.
 (3)副詞  なくてもOKなもの
  (副詞),SV.  S,(副詞)、V.
   SV,(副詞),V.

このような、ネイティブの感覚を日本人の視点で豊富な例題で解説しているのが、この
大学入試 世界一わかりやすい 英文法・語法の特別講座 (「世界一わかりやすい」特別講座シリーズ)
です。

この本は見た目が、アニメちっくな大学入試の本ですが、スタディーサプリの関正生先生が執筆されており、50代の我々にも目から鱗の内容ばかりですので、1日1テーマを目標に最低5周することをお勧めします。

【語彙力】
厳しいようですが、「語彙問題」は文法問題と違い「その単語・表現・フレーズ」を知らなければ解くことができません。
そのため、文法の勉強とは分けて「語彙・熟語・コロケーション」に特化した勉強が必要になります。

それには、良質な問題とわかりやすい解説のある問題集を選び、回数を「多く」、制限時間通り「速く」解く勉強法が有効で、その勉強にお勧めなのが、


ユ・スヨンのブレークスルー990 TOEIC TEST 語彙・熟語・コロケーション1000問ドリル 
です。

この問題集は、少し発刊は古いですが、日本では類書の無い語彙問題に特化した1000問ドリルで、見開きの左が問題で右が解答とそのPoint、訳、語句の解説で次々と学習できて、詳細を知りたい場合は巻末にまとめて解説があり使い勝手がとても良いです。

この本の勉強法は、1ページ8問を3分で解いて理解することを毎日最低1ページ学習することです。
時間はかかりますが、この繰り返しが必ず実力を向上させてくれます。

まとめ

パート5は時間不足、でも早く解答すると正解率が落ちて点数が伸びないと悩んでいる人は、問題のパターンを見極めて、そのパターンに応じた解答方法を習得すること。

その解答方法を習得するには、パート5に必要な「文法力」と「語彙力」を高め、小手先でない実力を身につけること。


それは、一見遠回りの気がしますが、パート5だけでなくTOEICで安定的に700点を取得し、更なる高得点を目指し、実際の英語力を上げる勉強法ですのでぜひ試してください。

ABOUT ME
safuranプロフ
Atsushi
1960年生まれ三重県在住。 大学工学部卒業後、自動車車体メーカーに生産技術エンジニアとして37年勤務。 50代から真剣に英語を勉強して国家資格の全国通訳案内士の資格を取得して、定年後に通訳に転身しました。 このブログでは全国通訳案内士を目指す方をはじめ「英語✖️自分の好き・得意」で活躍したい⼈に有益な情報を提供していきます!