このブログは、TOEIC®︎試験当日の緊張や焦りを少しでも和らげて、実力を出し切るコツと小技をご紹介します。
何度もTOEIC®︎公開試験を受けたことのある人でも、当日は緊張するものです。
試験に集中できず、がっかりした経験がある方も多いのではないでしょうか?
コツと小技だけでスコアは上がりませんが、うまく使えば試験の集中力が高まり、年齢や慣れのハンデがカバーできます!
私は30代から30回以上TOEICを受験し、何度も失敗しながら56歳で自己ベスト825点を取りました。
今回そんな私が本当に役立った「コツ」「小技」「当日の過ごし方」を紹介します。
勉強や受験のテクニックはこちらで解説していますので、よろしければご覧ください。
なぜ「コツ」と「小技」が効果的か
TOEIC®︎公開テストは、初めての場所で、知らない人に囲まれ、問題用紙にメモ禁止、という過酷な状況で2時間集中し続けなければいけません。
それが、集中力にどんな影響があるか整理すると、
- 初めての場所
→ 受験する場所、教室に迷ってあせる
→ 暑さ、寒さなどの環境で気が散る - 知らない人に囲まれる
→ 他の人の様子が気になって気が散る - 2時間集中する
→ 試験以外のことに時間をとられる
→ 集中力がもたない - メモや下線禁止
→ 回答選択肢やマーク場所を間違えてあせる - 時間勝負の試験
→ 時間配分がうまくできずあせる
こんな状況で緊張しない方が少ないと思います。
しかし、これは逆に学力に関係なく誰でもすぐ対策ができるという事です。
それが、今回の「コツ」と「小技」です。
ほんの小さなこともありますが、緊張や焦りがほぐれて実力が出せると思いますので、ぜひお試しください。
TOEIC®︎当日に実力を出し切るコツと小技まとめ
当日に実力を出し切るためのコツと小技を、次の3つに分けてご説明します。
- 持っていくもの編
① 絶対にわすれてはいけないもの
② 実力を出し切るため持っていくもの - 小技編
- 当日の過ごし方編
持っていくもの編
TOEIC®︎ホームページに「当日の持ち物」が明記されていますが、今回はその補足と「実力を出し切るために持っていくもの」をご紹介します。
絶対に持っていくもの
- 受験票
- 証明写真 → 受験票に貼り付ける
- 写真付きの本人確認書類
→ 日本で発行された有効期限内の写真付きのもの
(運転免許証、学生証、パスポート、マイナンバーカード等) - 筆記用具→ 鉛筆(またはシャーペン)、消しゴム
- 腕時計 →携帯電話・置時計・ストップウォッチ・ウェアラブル端末などは禁止
- マスク
*TOEIC®︎ホームページはこちらをクリック
① 受験票
コロナウィルス感染拡大で追加された「試験当日の体調確認」がありますので、必ず当日朝確認してレ点をいれましょう。
レ点を忘れて、当日受け付けでバタバタしている受験者がいつも何人かいます。
(実は私もその一人でした。。。)
② 証明写真
裏面に氏名と受験番号をお忘れなく
あと、この写真がスコアの公式認定証(Official Score Certificate)に掲載されるので、スマホの自撮りではなく、キチンと撮影した証明写真をお勧めします
③ 写真付きの本人確認書類
自動車運転免許証、マイナンバーカード、社員証等の「写真付き」の書類が必要です
④ 筆記用具
・マーク用に、0.9mmまたは1.3mmのシャープペンシル 2本以上
・氏名や必要事項記載用に、0.5mmのシャープペンシル
・マークシート専用消しゴム1個 一般消しゴム1個
(ボールペン 必須ではないですが、万一の書き漏らしや受験票紛失に備えて)
⑤ 腕時計
・特にスマートウォッチを使っている人は普通の腕時計を忘れないようにしてください
・教室に時計がないこともあり、忘れると時間管理ができず焦ります
⑥ マスク
・忘れることはないと思いますが、ぜひマスクインナーを組み合わせると快適です
実力を出し切るために持っていくもの
- 薄手の上着(夏)膝掛け(冬)
- スタミナゼリー
- 飲み物
- 前回の「受験のしおり」
→ 使い方は本文で解説します! - マスクインナー(メガネの人)
- アロマスプレー
(エッセンシャルオイル)
ここからが、実際のコツや小技です。
① 薄手の上着(夏季)、膝掛け(冬季)
試験会場は空調が効いていますが、座る場所により暑すぎたり寒すぎることがあります。
簡単に羽織れるカーディガンや脱ぎやすい上着を用意しておきましょう。
特に真夏は空調が効きすぎている場合があり、汗をかいた状態で受験すると身体が冷えて受験どころではありません。
夏でも半ズボン、短いスカートは避けて、ポケッタブルの長袖服は必需品です。
② スタミナゼリーor糖分(チョコ等)
コロナの影響で試験が、午前と午後に分かれて、ちょうどスタミナが切れる時間帯なので持っていきましょう。
ただし、糖分の摂り過ぎは眠気の原因になるので要注意です。
③ 飲み物
試験会場近くのコンビニが混んでたり、自販機がない場合があり、自宅から持参することをお勧めします。
ただし試験時間はトイレに行けないので、飲み過ぎと飲むタイミングは要注意です。
(特に50代になるとトイレが近くなるので、コーヒーは避けた方がいいです)
④ 前回の「受験のしおり」
これは試験当日に毎回配られるもので、ほとんどの人はすぐに捨てると思いますが、一工夫でとても役立ちます。使い方は次の小技編で解説します。
既に捨てた方や初受験する方は、こちらご参照ください。
TOEIC®︎Listening&Reading 公開テスト受験のしおり
⑤ マスクインナー
メガネをかけている方は、みなさんレンズが曇って困った経験があると思います。
曇りを拭うのに試験用紙から視線を外さなければならず、集中力が途切れます。
マスクインナーは息苦しさ解消が主目的ですが、このタイプはメガネが曇りにくくなるのでおすすめです。
⑥ アロマスプレー
TOEIC®︎公開試験は120分ぶっ通しなので、集中力が途切れて頭がボッーとしたり、花粉症等で鼻が詰まって困った経験のある方も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが、マスクのアロマスプレーです。
「香り」は自律神経系、内分泌系、免疫系などの生体機能に影響することが解っています。ユーカリやローズマリーにその効能があると言われていますが、個人差(好み)が大きいのが特徴です。(私は国家資格の臭気判定士を取得しており少し詳しいです。。)
最近、量販店でもエッセンシャルオイルは入手できますが、好きな香りで集中力が持続して、TOEIC®︎のスコアまで上がるのであれば、自分オリジナルの香りを持つのも悪くないと思います。
もっと詳しく知りたい方はこちらへどうぞ。
親切に相談に乗っていただけます。
小技編
- 解答用紙A面のアンケート速書き
- 試験の時間配分のインプット
- 気の散らない文房具の配置
- パート3、4の3本指法用の爪先
- 試験直前の瞑想
① 解答用紙A面のアンケート速書き
TOEICの試験教室に着席すると、机上の解答用紙A面を記入するよう指示があります。
受験番号や氏名は問題ないと思いますが、用紙向かって右側の英語経験等のアンケートに手間取ったことがありませんか?
ここで「受験のしおり」が役立つのです!
あらかじめ、このようにアンケートの回答を記載しておけば、当日アッいう間に書き終わって直前の試験勉強ができます。
② 試験の時間配分のインプット
TOEIC®︎のリーディングテストでは、時間配分が大変重要です。
これで実力が出せるか出せないか決まると言っても過言ではない、と私は思っています。
一般的に「パート5と6を20分、パート7が55分」と覚えている人が多いと思いますが、一体それは何時何分?と試験中にオロオロしていまうことがあります。
そこで、そのスケジュールを受験のしおりに書いて持って行くのです。
受験のしおりであれば、試験の始まる直前まで机の上に置いて確認することができます。
③ 気の散らない文房具の配置
みなさん、試験中の机の上の文房具の置き方を決めているでしょうか?
集中力に関係無いと思うかもしれませんが、人間の目と脳はドライブレコーダーのように非意図的に目に入ったものを脳のメモリーに自動記憶しています。
だから、余計なものが目に入らないように机上を整理することで、脳のメモリーが浪費されず試験の集中力が高まります。
ちなみ私はこんな感じです。
④ パート3、4の3本指法用の爪先
まず、「3本指法」とは、パート3、4の解答方法で、問題文読み上げ中に回答マークせず「指で押さえて」あとでまとめでマークする方法です。
各問題の設問が3つなので、中指ー人差指ー親指 の3本で正解の選択肢を押さえて、最後にまとめてマークシートにマークする方法です。
詳しくは、こちらのブログで解説しています。
50代なら難しいTOEICパート3,4の会話問題をこの方法で攻略しよう!
今回はその更に小技で、その選択肢を押さえる3本の指の爪を写真のように尖らせる方法です。
そうすれば、50代の太い指でもA B C D のどれを指差しているかハッキリわかり、転記ミスや再確認の手間が省けます。
⑤ 試験直前の瞑想
瞑想といっても、試験開始直前の待ち時間に目を閉じて無心になるだけです。
これは特にリスニングに効果があります。
なぜなら、試験直前に瞑想することで、リスニングで重要な問題文を一時記憶する「ワーキングメモリ」の空き容量を確保することができるからです。
歳を重ねると「ワーキングメモリ」自体を増やすのは難しいですが、瞑想で空きを増やすことはできますので、ぜひやって効果を実感してください。
当日の過ごし方編
当日の過ごし方は、ここまで紹介した小技を含めて事前に当日やることを決めて、その通りに行動するのがポイントです。
いわゆるスポーツ選手のルーティンと同じで、余計なことに気が散らずに集中できます
実際の私の事例をご紹介します。
【注意事項】
ただし、気にしすぎは逆効果なので目安だと思って参考にしてください。
トラブル対処
最後にトラブルの場合のことを知っておくと、万が一にそうなった場合にも落ち着いて最善の行動ができますのでお伝えしておきます。
遅刻しそうな場合
1 試験開始5分前までに受付できれば、受験できる可能性があるので急ぎましょう!!
*試験説明中に試験官に引率され入室する受験者はいますが、試験開始後は皆無なので、試験開始5分前程度であれば受験できる推定(私の体験による推定です)
2 基本的には、受付時間終了までに受付に行かないと受験できません。
→ 受付終了時間は、
午前の部 9:55 午後の部 14:35
3 試験当日都合により受験できない場合でも欠席の連絡は必要ありません。
→ 返金等の措置もありません
4 ただし、交通機関の大幅な遅延や運休の場合は何らかの措置の可能性があります。
→ 試験当日の15:30までにIIBC試験運営センターへ電話要
詳しくは → TOEIC®︎公式サイトFAQ
発熱や咳の症状がある場合
「新型コロナウイルス感染症罹患、または感染の疑い等がある場合」に該当する場合は受験料が返金されます。
ただし、返金申請には診断書やPCR検査結果等の提出が必要です。
該当する場合は、無理に受験会場に行かず公式サイトの指示に従って対応しましょう。
詳しくは → TOEIC®︎公式サイトFAQ
受験票を紛失した場合
受験票を紛失した場合でも受験は可能です。
試験当日、受付に申し出て予備の受験票を受け取り証明写真を貼って使用します。
会場や受験番号が不明の場合は、TOEIC申込サイト内の「受験票情報詳細」を確認し、試験当日試験会場へ直接行けば受験できます。
ただし、「受験票貼り付け用の証明写真」と「写真付の本人確認書類」が必要です。
詳しくは → TOEIC®︎公式サイトFAQ
まとめ
ほんの小さなこともありますが、実際に使って効果があったことを紹介しました。
うまく使えば頑張って勉強してきた実力が出し切れて達成感も味えると思います。
ひとつでもお役に立てば大変嬉しいです。
もう一度見たい方はリンクをご覧ください。
1持っていくもの編
① 絶対に持っていくもの
② 実力を出し切るため持っていくもの
2小技編
① 解答用紙A面のアンケート速書き
② 試験の時間配分のインプット
③ 気の散らない文房具の配置
④ パート3、4の3本指法用の爪先
⑤ 試験直前の瞑想
4トラブル対処
① 遅刻しそうな場合
② 発熱や咳の症状がある場合
③ 受験票を紛失した場合