パート3,4は会話やアナウンスの内容が覚えられない。覚えても問題を解いてる最中に忘れてしまうので苦手な人がいると思います。
特に50代になると記憶力が悪くなり不利だと思っている人も多いのではないでしょうか。
でも、実はパート3,4は設問の先読みするコツがわかれば得点を上げやすいパートなのです。
なぜなら、設問とその選択肢を戦略的に先読みする事で、TOEICの突いてきそうなポイントが理解し攻略出来るからです。
私は、この攻略方を理解し練習し、苦手意識がなくなりました。
この記事では、パート3,4を攻略するための先読みのコツ、突いてきそうなポイントとその攻略法をご紹介します。
この方法をマスターできれば、パート3,4の苦手意識がなくなりスコアアップが期待できます。
設問と選択肢のパターンを理解しよう
まず最初に設問や選択肢を先読みするのに、問題と選択肢のパターンを把握してストーリーを予測しておくことがポイントです。
まずパート3は次の3パターンになります。
・2人会話(9~10)
・3人会話(1~2)
・図表(2~3会話)
そして、ストーリーは次の組み合わせになるのがほとんどです。
・導入: 挨拶、声かけ。
・問題: なにか問題が発生したことを告げる
・要求: 相手に何か頼む、要求する
・回答・提案: その問題、要求に対する返事
・意思決定: 返事に対する意思決定
パート4では次のようなパターンがありますが、各音声の冒頭にその放送のジャンルが述べられるので、それを聞き逃さないことがポイントです。
・会議の一部分
・空港等のアナウンス
・ラジオ放送
・オリエンテーション
このように放送のパターン・ジャンルがわかると、どんな内容が述べられるか想像ができて先読みがとても効果的になるのです。
設問を先読みして、どんな内容が放送されるか予想しよう
次に設問の先読みですが、先ず最初に意識するがその問題が、俗に言う「木問題」か「森問題」のどちらかと言うことです。
「木問題」とは、答となる単語や部分がピンポイントで人、時間、場所などの放送内の具体的な情報になる設問です。
「森問題」とは、「木問題」とは逆に、文全体またはその流れから判断して答える必要のある設問です。
「森問題の中には、放送中に直接的には言及されていないことを推測して選択肢を選ぶ設問もよく出題されます。
例えば以下のような設問です。
・Who most likely is the woman?(女性は誰だと考えられますか?)
・Why is the woman calling ?(なぜ女性は電話をかけていますか?)
この「木問題」か「森問題」の区別ができたら、次にその3つの設問から放送される内容をザックリと予想するのです。
その時に注意するが「男性」「女性」の立場です。
理由は実際に回答する方法の所で説明しますが、先読みした内容の記憶の「キー」になるからです。
例えば、こんな3つの設問があれば、
・What is the man’s problem?
・What does the woman ask the man about?
・What does the woman offer to do?
何か「男性」に問題があって、それに「女性」が対応するのに必要事項を聞くんだな。そしてその女性が対応を提案して終わるストーリーに違いない。
という感じです。
こうして予想して放送を聞くのと全く考えずに聞くのとでは、全く理解が異なります。
50代の皆さんであれば、人の話を聞いて行間を読むのが得意であり、きっとすぐにできます。
選択肢を縦読みして放送を聞くポイントを把握する
次に選択肢の先読み方法である「縦読み」ですが、設問の先読みだけで精一杯とか慣れないうちはしない方がいいので読み飛ばしてください。
逆に何度も受験して試験には慣れたけど、スコアが600点前後で伸び悩んでいる方にはお勧めですので、ぜひトライしてください。
この縦読みというのは、設問に対して選択肢の異なる部分だけを(A)〜(D)を上から縦に読んで、その違いを意識して(構えて)放送を聴くと言うことです。
例えば上記のこの設問であれば、全て読むのではなくproblemがどこで起こっているか?に注目して設問の赤字部分だけを読んで放送を聞くことで正解がわかるはずです。
・What is the man’s problem?
(A)He can’t find a file.
(B)He is late for an appointment.
(C)His workplace is noisy.
(D)His phone is not working properly.
実際に先読みして回答する方法
では、実際に先読みをして回答をする手順について解説します。
- 設問を3つとも先読みして放送の内容を予測する。
- 設問毎の選択肢を縦読みして正解を選ぶポイントを把握する
- 設問毎のポイントを口ずさみながら放送を聞く(下記の赤字)
- ここで、実際の放送がスタート
- 予想した内容と先読みして把握したポイント意識し聴きながら回答していく。
特に「男」「女」「木問題」のキーワードを聞き漏らさない - 放送が終わった時点で回答を完了して、次の問題の先読みを開始する
・What is the man’s problem?
→ 男・問題・何?
・What does the woman ask the man about?
→ 女・男に何聞く?
・What does the woman offer to do?
→ 女・提案?
小技を使いぽかミスを無くす
ここまで具体的な先読みの方法をお伝えしてきましたが、実際にやってみると
「時間がなくて先読みできずパニックになる」
「放送を聴きながらマークするのは集中できず肝心な部分を聞き逃す」
と悩む人も多いと思います。
この原因の一つに、放送を聴きながら回答するのに「設問と選択肢」から視線と手を「マークシート」に移動する時に意識が切れて時間をロスしているのです。
そのために、マークシートをその都度塗らずに印だけしてリスニングが全部終わってから塗る方法もありますが、時間の余裕のある人は少ないと思いますので私は次の方法で対応しています。
これは、私は勝手に「3本指打法」と名付けているのですが、簡単で意識が途切れず時間ロスも最低限なので、ぜひ試してください。
方法は下記の写真のように、各設問で回答がわかったらマークするのではなく文字通り「指で押さえて」行くのです。設問が3つなので、中指ー人差指ー親指 の3本で正解の選択肢を押さえて、その問題がおわったらまとめてマークシートにマークして次の問題の先読みに移るのです。
こうすれば、後でまとめてマークを塗る必要もありません。
まとめ
まとめると、パート3,4の会話問題は、難しい、覚えられない、と言う先入観をなくして先読みと縦読みというコツをマスターすれば得点が上げ易いパート。
問題と設問からその出題パターンと突いてきそうなポイントを理解することで、記憶が苦手になった50代でも得点はあがります。
そのポイントは以下の通りです。
- 設問と選択肢のパターンを理解する
- 設問を先読みしてどんな内容が放送されるか予測して放送を聞く
- 選択肢を縦読みして放送を聞くポイントを把握する
- 実設問毎のポイントを口ずさみながら放送を聞く
- 回答はその都度マークするのではなく「三本指打法」の小技を使って意識を途切らせない
人生経験豊富で理論的な50代のみなさんなら確実に理解してもらえたと思いますので、ぜひ実践して高得点をゲットして欲しいと思います。