ビジネスパーソンの昇進昇給・転職や学生のリクルートの話になると登場するTOEIC。
でも、初めて受験する方や”やむを得ず”受験した方の中には、どんな試験か分からない、
公式ページは情報が多すぎて見る気がしない、と言う方もいると思います。
私は1989年に初めてTOEICを受けてから定年後の今も断続的に受験しています。
このサイトでは、そんな私がTOEICとは何かを余談交えて簡単に解説します。
結論だけなら3分もかかりません。
更に詳しい事をお知りになりたい方は、各項にTOEIC公式HPリンクを添付しましたので、ご覧頂ければと思います。
結論 TOEICとは非英語ネイティブ向けの英語テスト
TOEICとはTest of English for International Communicationの略語で、一言で言うと「世界の非英語ネイティブ向けの英語能力テスト」です。
日本の運営組織であるiibcは
「日常生活やグローバルビジネスにおける活きた英語の力を測定する世界共通のテスト」
と定義しています。
1試験の規模と運営組織
日本で220万人、世界では160ヵ国700万人が受験するマンモス試験。
公的試験・資格ではなく、iibc(一般般財団法人)が運営する民間試験ですが、多くの学校や企業が英語能力のものさしとして採用しています。
2試験の種類と試験方法
試験は5種類ありますが、日本の企業や学校で活用されているのは、「TOEIC®︎Listening&ReadingTEST」です(今回の解説)
試験方式は、マークシートで問題数は200問、990点満点、試験時間120分
3試験場所・回数・申込方法・受験料
試験は全国約80箇所で年間12回程度行われます(公開テスト)
それ以外に企業や学校等の団体で随時実施する団体特別受験があります(IPテスト)
*IP:Institutional Program
申込方法はインターネットのみ
受験料は7,810円です
4レベル
ざっくり英検と比較すると次の通りで、合否ではなくスコアが試験の結果になります。
英検 TOEICスコア
1級 900
2級 700
準2級 600 ←大学・一般企業が基準とする場合が多い
3級 500
4級 400
5試験を受けるメリット
TOEICスコアをリクルートや昇進・昇格条件にする企業や入試・単位認定に利用する大学が増えている上、世界160カ国の約14,000の企業・教育機関で利用されており、グローバルなキャリアアップに有利な試験です。
またプライベートでも海外ドラマ・洋楽の視聴や海外旅行等の英語勉強の励みになり、50代になっても定年後の生活を楽しむために有意義だと思います。
試験の規模と運営組織
TOEICの国内の受験者数の推移グラフです。
コロナの影響で直近は低下していますが、毎年200万人以上が受験しています。
詳しくはこちら↓
https://www.iibc-global.org/toeic/official_data.html
運営組織はiibc(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)で、試験の開発・制作と評価は米国の非営利テスト開発機関ETSが行っています。
しかし!このグローバルな試験の発案はなんと1979年の日本なんですよ!
詳しい歴史はここ↓
https://www.iibc-global.org/toeic/toeic_program/philosophy.html
余談ですが、私が初受験した1989年のIPテスト結果はこんな紙で通知されました。
私もこの時は会社から強制的に受験させられてチンプンカンプンでした。。。
試験の種類と試験方法
種類
次の5種類がありますが、TOEICといえば
「TOEICListening&ReadingTEST」
(聞く&読む)を指すことがほとんどです。
(1)TOEIC Listening & Reading Test(聞く&読む)
(2)TOEIC Speaking & Writing Tests (話す&書く)
(3)TOEIC Speaking Test(話す)
(4)TOEIC Bridge Listening & Reading Tests (初中級向け聞く&読む)
(5)TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests(初中級向け話す&書く)
試験方法
・マークシート方式で問題数は200問
・リスニング(約45分間・100問)
リーディング(75分間・100問)
・テストは英文のみで、英文和訳・和文英訳の問題はありません
・出題形式は毎回同じで、4択または3択
・テスト結果は合格・不合格ではなく、
10~990点の「スコア」が結果になります
詳しくはこちら↓
https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format.html
試験場所・回数・申込方法・受験料
試験場所・回数
試験は「公開テスト」と企業や学校等の団体で随時実施する「IPテスト」があります。
「公開テスト」は全国約80箇所で12回/年程度、各2回(午前・午後)あります。
2021年度の日程はここ↓
https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/guide01/schedule/area.html
2022年度の日程はここ↓
https://www.iibc-global.org/info/important/imp_29.html
「IPテスト」はテストを行う企業や学校等の組織内でのみ受験できます。
申込方法
TOEIC申込サイトに会員登録(無料)して行います。申込の流れは次の通りです
①TOEIC申込サイト会員登録→②ログイン→
③公開テスト申込ページへ→④受験申込→
⑤支払い手続き
テスト申込の流れの詳細はここ↓
https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/guide01.html#anchor02
受験料と支払い方法
7,810円(税込)
リピート割引があります。
1年後の同月から3ヵ月間に実施の公開テストのうち1回が割引価格7,150円(税込)
支払い方法は次の3種類あります
クレジットカード コンビニエンスストア 楽天Pay
受験料・支払い方法の詳細はここ↓
https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/flow.html#anchor02
どんなレベルか
実際に受験するのにどんなレベルか気になりますよね。
公式ページと私の受験した感覚で英検と比較して要約すると次のとおりです。
TOEIC 英検 レベル感
900 1級 Non-Nativeと十分なコミュニケーションできる
700 準1級 どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地がある
600 2級 高校卒業程度 限定された範囲内で業務上のコミュニケーションができる
500 3級 中学卒業程度 日常生活のコミュニケーションができる
400 4級 通常会話で最低限のコミュニケーションができる。
但し、実際に受験してみるとTOEICの問題の方がビジネスライクで、早さに慣れる必要はありますが、50代からでも充分高得点が狙えるテストだと思います。
レベル別比較評価の一覧表はここ(少し見難いです)↓
https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/guide04/guide04_02/score_descriptor.html
試験を受けるメリット
ETSが行った「英語活用実態調査(2019)」によると、TOEIC Programを活用している約500社の企業でスコアを昇進・昇格の「要件・参考としている」比率が約4割もあり、入学試験に活用している大学が約300校もあると報告されています。
このように”TOEICがビジネスパーソンや学生にとって意義のある試験である”と分かっていただけたと思いますが、私はプライベートや特に定年間近の50代の方にも多くのメリットがあると実感しています。
詳しくはこのブログで解説していますのご覧くいただけると嬉しいです。↓
社会人が英語を学ぶメリットとは?定年前の50代に超勧めの4つの理由
まとめ
ここまでTOEICとは何か?とレベルを簡単に解説してきました。
まとめは最初に書いた結論と重複するので今回省かせていただきますが、もっと詳しく知りたいと思われた方は、TOEIC®︎公式ページをご覧ください。
そして、少しでもTOEICを真剣に勉強しようかなと思った方は、詳しいパート毎の勉強方法等をこのブログで紹介していますので他の記事も読んでもらえると嬉しいです。
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